DOR0144-5 チゴイネルワイゼン 76/45 Super Analogue Disk DAM45 徳永二男 ヴァイオリン名曲集

レコード番号&アルバム名

DOR0144-5 チゴイネルワイゼン 76/45 Super Analogue Disk DAM45
徳永二男 ヴァイオリン名曲集

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3.1MB
発表年月
種類
回転数
音源
録音方式
録音日
頒布会
オーディオ
チェック
45
2枚組
DAM
オリジナル
録音
2倍幅
76cm/sec.
アナログ録音
1986.8.28-29
洗足学園
前田ホール
総合プロデューサー
プロデューサー
ディレクター
バランス
エンジニア
ピアノチューナー
カッティング
メカニック
エンジニア
小山正敏
八田 甫
里見清司
池田 彰
藤村周作
竹内昭五
企画
制作
製造
協力
デザイン
技術解説
DAM推進委員会
東芝EMI
株式会社
洗足学園
(株)グラバー企画
フォトグラファー 伊藤 隆
江川三郎
原 清介
曲目・演奏者

徳永二男 / チゴイネルワイゼン 76/45

ヴァイオリン名曲集 愛の喜び・ユーモレスク

徳永二男
(ヴァイオリン) 前島園子(ピアノ)

全11曲 (55'03")

side 1

1. チゴイネルワイゼン 作品20-1
(サラサーテ) 7'59"

2. スペイン舞曲
(ファリャ~クライスラー編) 3'15"

side 2

1. ラ・フォリア 作品5-12 (コレルリ) 10'37"

2 . ユーモレスク
(ドヴォルザーク) 3'05"

3 . 亜麻色の髪の乙女
(ドビュッシー) 2'37"

side 3

1.モスクワの想い出 作品6 ( ヴィェニアフスキー) 7'36"

2. カプリース 第24番 作品1
(パガニーニ) 4'06"

3 . 愛の喜び
(クライスラー) 2'56"


side 4
1.序奏とロンド・カプリチオーソ 作品28 ( サン=サーンス) 8'40"

2. ハンガリア舞曲 第5番
(ブラームス) 2'30"

3. 美しきロスマリン
(クライスラー) 1'47"



1986.8.28-29
洗足学園 前田ホール
(セッション録音)
 
今回導入された新技術・企画
カッティング・データ
 
 ・遂に実現、ヴァイオリン名曲集のDAMオリジナル録音。
 ・日本を代表するヴァイオリンニスト、徳永二男氏と、ヨーロッパで活躍す
  るピアニスト前島園子さんによる、名演・名録音盤が完成。
 ・徳永氏ご指名の音が良いことで評判の前田ホールでの、ワンポイント
  録音。ストラディバリウスとスタインウエイの美しい響きを収録。
 ・アナログ2倍幅76cm/sec. と、デジタル同時録音
 ・1/2インチマザーテープを、そのままカッティングに使用
 ・録音時のテープレコーダーをカツティング時にそのまま使用
 ・厚手・重量・フラットディスク
 ・レコードの偏芯を減らすためセンターホールの径を小さい方に設定
 ・プロユース材をもとに改良されたDAM45用・新レコード材を使用

 
Tape Recorder : AMPEX ATR102・1/2 (76cm 1/2インチ 2ch)
Drive Amplifier :
NEUMANN SAL74
CUTTING RACE : VMS-80
Quartz Rock Moter
Diamond Stylus
CUTTING HEAD : NEUMANN SX-74
NON LIMTTER , NON EQUALIZER
1986.9.19&24
東芝EMI(株)赤坂

 

制作にあたって
(発表時、解説書記載のまま)
DAM 会員の皆様、日頃のご愛顧、誠にありがとうございます。
また、前回の第25回頒布会で、予想をはるかに越える多数の皆様の御支持をいただき、カートリッジの重要性を、あらためて痛感した次第です。

 カートリッジの性能や音質チェック用に「DAM45 ・オーディオ・チェック・シリーズ」の企画を始めて11 年、今回の2作で合計46種類となりました。(この他に「VIP・45」が 8 種類あります。) その内、DA M オリジナル録音は今回で21作を数え、クラシック音楽の分野では、ギター、合唱、吹奏楽、室内オーケストラ、大編成オーケストラ(2回)、ピアノ、パイプ・オルガン、コーラス・アンサンブルを取り上げています。
 
 DAM としては、ピアノに次いでポピュラーな小品が多いヴァイオリン曲を、オリジナル録音したいと思っておりましたが、諸般の事情でなかなか実現せず、今回やっと永年の念願がかなって、「徳永二男 ◎ チゴイネルワイゼン」が完成いたしました。
 
 徳永二男氏は、NHK交響楽団の第一コンサー卜マスターを務められ、皆様もTV等で良く御存知のことと思いますが、日本を代表する実力派ヴァイオリニストとして、ソロや室内楽活動も積極的に行っていらっしゃいます。伴奏の前島園子さんは、オーストリアのモーツァルテウム音楽大学の講師の他、ヨーロッパを中心に活躍されているピアニス卜です。
 
 曲自については、徳永氏と相談の上、大変良く知られている名曲ばかりを15曲、徳永氏の御希望もあり、豊かな響の音の良いホールとして評判の洗足学園前田ホールで8月28日・29 日の両日に渡って、アナログ録音とCD用のデジタル録音を行いました。 ( デジタル録音は、DAM オリジナルCD「徳永二男 ◎ チゴイネルワイゼン」DOCD-0006 として発表いたしました。)

 15曲70分を越える録音とあって、両日とも9時間以上のハード・スケジュールでしたが、徳永氏の永年培われたプロとしての実力と、超人的なスタミナ、そして前島さんの息のあった絶妙なサポートで、素晴しい演奏を予定通り無事レコーディングすることができました。
 
 小品とはいえ、パガニーニをはじめ、超絶技巧を必要とする、難曲の数々が、徳永氏の磨きぬかれたテクニックと、洗練された美しい音で、収録されています。

 ところでCDの普及につれて、残念なことに、クラシックのアナログ録音が、世界的に少くなりつつあります。これは、デジタル録音が、アナログ録音より"音"の点で優れているから、と巷間いわれているようですが、むしろ、デジタル録音の方がCD を製作するためには、適しているという商業的な理由が大きいのではないかと思われます。そして同時発売のLPにも、そのデジタル・マスターを使ってカッテイングすることが多いのが現状です。
 
 そのような中で、DAM がオリジナル録音をする際、必ずアナログとデジタルの両方式で録音しているのは、現在のデジタル録音 ( 16 ビット、44.IKHz) より、アナログ録音の方が、"音"の点で総合的に優れていると判断しているからです。(最近、国内某社が、20 ビット、96KHzサンプリングのデジタル・マスター・レコーダーを開発するという発表をいたしましたが、これも、プロの録音現場サイドが、デジタル録音のサウンド・クォリティをアップしたいという要望を出しているからでしょう。)
 
 もっとも1/2インチ・76cm/sec.のアナログ録音では、テープ費用だけでもデジタルのビデオ・テープの4倍以上ですし、更にDAM45用のアナログ編集と、CD用のデジタル編集との両方のため、2倍の時間と費用が必要となります。しかし、これも最近では殆んど市販されることが無くなった、スーパー・アナログ・ディスクとして、出来る限り音質の向上をさせたいという、DAM の制作ポリシィに他なりません。
 
 その優秀なアナログ録音を、レコード化するプロセスを慎重に行わないと、情報を口スしてしまい、プレスされたレコードが、マスター・テープとかけ離れた無残な音になりがちです。そこでも、今回、カッティングにあたっては、録音当日の1/2インチ・76cm/sec.のマザー・テープを鋏により若干の編集作業をしただけで、ダピングや音の加工は一切しておりません。又、録音に使用したテープレコーダーをそのままカッティング時の再生送り出しにも使うというシンプルで理想的な形をとり、11曲55分を4面に余裕をもって、ノンイコライザ一、ノンリミッターで、ハイレベル・ストレー卜・カッティングいたしました。

なお、今回のカッテイングで、先行ヘッドによるサーボ・メカを使用しない、シングル・ピッチ・カッテイング (昨年の「トッカータとフーガ76/45」SIDE 2 がシングル・ピッチです。) をテス卜してみましたが、カッティング・レベルをかなり下げなくてはならない等の問題が生じましたので、トータル的な判断から、ヴァリアブル・ピッチでカッティングとなっています。
 
 その後のメッキ、プレス工程でも、東芝EMI(株)の最新技術とノウハウが惜しみなく投入されて、このアルバムが完成いたしました。

 オーディオ的な聴きどころとしては、録音上、バランスをとるのが大変難しいとされている、ヴァイオリンとピアノのデュオがワンポイント録音ならではの、ナチュラルなプレゼンス豊かな音場で再現されるかどうか。徳永氏のストラディヴァリウスの美しい音色と前島さんのスタインウェイの豊麗な響、そして演奏の熱気が、大変リアルに、余すところなく伝わってくるかどうか。
 
 予想外にダイナミックレンジの広いヴァイオリンの音が歪なくトレースできるか、また、デリケートな余韻が、ホールの空間に融け込んでゆく様子が聴きとれるか、等がチェック・ポイントといえましょう。
 
 それでは、このヴァイオリン名曲アルバムを心ゆくまでお楽しみくださいますよう、そして皆様のレコード・ライブラリーの一枚に加えていただければ幸いです。

 なお、今回のアルバム作成にあたり、徳永二男氏、前島園子さん、洗足学園、東芝EMI(株)、ならびに関係各位に多大な御協力をいただきましたことを厚くお礼申し上げます。
 
 今後もDAM といたしましては、アナログ、デジタルを問わず、より良い音楽ソフトを開発し会員の皆様に少しでもお役にたてるよう、更に一層の努力をする所存ですので、今後とも皆様のご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

DAM推進委員会

*敬称は省略させていただきます。
*回転数の「33」は33 1/3回転の略です。

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