DOR0173-4 ベートーヴェン:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 9番「クロイツェル」、第5番「春」 ジェラール・コルステン(Vn)、前島園子(Pf)

レコード番号&アルバム名


DOR0173-4 ベートーヴェン:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 
9番「クロイツェル」、第5番「春」
ジェラール・コルステン(Vn)、前島園子(Pf)

ジャケット表-DOR0173-4 ベートーヴェン:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 9番「クロイツェル」、第5番「春」 ジェラール・コルステン(Vn)、前島園子(Pf)
ジャケット表
ジャケット写真裏-DOR0173-4 ベートーヴェン:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 9番「クロイツェル」、第5番「春」 ジェラール・コルステン(Vn)、前島園子(Pf)
ジャケット裏
帯表-DOR0173-4 ベートーヴェン:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 9番「クロイツェル」、第5番「春」 ジェラール・コルステン(Vn)、前島園子(Pf)

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1.8MB
発表年月
種類
回転数
音源
録音方式
録音日
頒布会
1990.11

DAM最後のレコード
オーディオ
チェック
33
2枚組
DAM
ファンハウス
共同録音
最新
アナログ録音

デジタル録音も実施
1990年2月9-13
1990年6月9-14
Grosser Saal. Mozarteum. Salzburg
リーフはありません
店頭での対応のみ
Producer
Engineer
Assistant Engineer
Mastering Engineer
Special Thanks
Nobuhisa Murayama
Ryoji Hachiya
Rupert Pichler
(O.R.F.)
Setsu Hisai
Dr Heinz Kuschee
(InternationaleStiftung Mozarteum)
Dr Karl Matuschka
(O.R.F.Osterrelchischer Rundfunk
Landesstudio Salzburg)
企画
制作
製造
制作協力
Front Photography
Art Work
第一家庭電器株式会社
株式会社
ファンハウス
株式会社
サンデュエット
Klaus Hennch
(Nobuhisa Muravama)
Hajime Fujii
曲目・演奏者

Kreutzer / Spring
Beethoven:Sonatas for Violin and Piano
 GÉRARD KORSTEN (Violin)
SONOKO MAEJIMA (Piano)

ジエラール・コルステン (Violin)
前島園子 (Piano)


DOCD0173-4


SIDEA
ソナタ第9番 イ長調,Op.47 「クロイツェル」
Sonata NO.9 in A Major, Op.47 "Kreutzer"

第1楽章:アダージョ・ソステヌートーブレスト 1st Mov. Adagio sostenuto ? Presto 13:45

SIDE B
第2楽章:アンダンテ・コン・ヴアリアツィオーニ 2nd Mov. Andante con variazioni 14:50

SIDE C
第3楽章:ブレスト 3rdMov. Presto 8:25

ソナタ第5番 へ長調,Op.24 「春」
Sonata NO.5 in F Major, Op.24 "Spring"

第1楽章:アレグロ 1st Mov. Allegro 9:20

SIDE D
第2楽章:アダージョ・モルト・エスプレッシーヴォ 2nd Mov. Adagio molto espressivo 6:13

第3楽章:スケルツォ(アレグロ・モルト)  3rd Mov. Scherzo (Allegro molto) 1:12

第4楽章:ロンド(アレグロ・マ・ノン・トロッポ) 4th Mov. Rondo (Alegro ma non troppo) 6:26




Location : Grosser Saal. Mozarteum. Salzburg
Dates: February 9-13. June 9?14.1990



Produced by DAIICHI-KATEIDENKI CO., LT D
Manufactured by FUN HOUSE INC,
DAMPC DOR-0173・4
 
今回導入された新技術・企画  *DAMPCのつぶやき(2015.6)
カッティング・データ
 
 ・DAM海外録音第2弾(ザルツブルグ)は、ヨーロッパ室内管弦楽団の若きコンサートマスター、
  ジエラール・コルステン氏と、DOR0144-5「チゴイネルワイゼン◎徳永二男」のピアノ演奏を
  していただいた、ザルツブルグ在住の前島園子さんによるベートーヴェンのバイオリンソナタ。
 ・DAMとファンハウスの共同録音で、最新アナログ録音が実現。
 ・日本国内の大手レコード会社でのアナログレコードの製造は終了してしまったので、今回は盤質
  に定評のあるオランダフィリップス社のバーン工場で、カッティングとプレスを依頼。 
 ・ジャケットと解説書は日本国内で制作。DAM初の海外プレス・輸入盤です。
 ・バーン工場では普通の厚さ(110g程度)のプレスしか行っていないとのことなので、やむなく
  2枚-4面に十分ゆとりを持って、33回転でカッティングしていただくことになりました。
 ・残念ながら、このタイトルをもって、DAM45/33は最後になってしまいました。


 *DAMPCのつぶやき(2015.6)
  そして25年たち、今度はCDが厳しい状況に追い込まれています。
  しかし、このところ海外ではLPの製造が増えてマニアの注目を浴びているようですが
  とても皮肉な現象ですね。

  アナログレコード(LP)は、保管方法さえ間違わなければ、100年は優に持つことを歴史が証明
  しています。
  もし、ご両親から譲り受けたLPや、中古レコード店にもしDAM45/33があったら、そのレコード
  番号からこのサイトの該当ページをご覧になり、是非お聴きになってみてください。

  DAM45は、装置が良くなるとそれなりに威力を発揮しますが、きちんとメンテナンスされた
  プレーヤーと接続できるアンプがあれば、十分に楽しめます。
  きっと、新鮮な驚きを感じられることと思います。
 

Recording Data
Console . STUDER 085
Speaker& AMP HEA RL-403
Digital Master Recorder SONY DMR-4000
Digital Audio Processor SONY PCM-1630
Mic AKG C-426
AKG C-4J4
B&K 4006
Digital Delay EMT.445
Location Grosser Saal. Mozarteum. Salzburg
Dates February 9-13. June9-14, 1990
制作にあたって
(発表時、解説書記載のまま)

 
日頃は第一家庭電器をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
今回は、'88年6 月の「サヴァリッシユ ◎ マドンナの宝石」 以来、2 度目の海外録音 (DAM・ファンハウス共同制作)であり、又 '88年11 月の世界最後となってしまったダイレクト・カッティングによる「西島三重子 ◎ 地球よ廻れ」から2年振りのDAMオリジナル録音アルバムです。

 ジェラール・コルステン氏と前島園子さんのデュオによる、ベートヴェンの「クロイツェル、スプリングJ の録音は、DAM の過去のオリジナル録音がきっかけとなって実現いたしました。といいますのも'86年11月に「徳永二男 ◎ チゴイネルワイゼン」というDAMオリジナル録音盤を発表しましたが、その時のピアノ伴奏が今回と同じ前島園子さんでした。その後、DAM・東芝EMI 共同制作による、「サヴアリッシュ ◎ マドンナの宝石」のミュンへン録音の時に、見学のため、特別参加されたのが、本アルバムの録音を担当した蜂屋ミキサーであり、その折、東芝EMI のレコーデイング・スタッフから、ザルツブルク在住の前島園子さんを紹介され、今回のレコーディングに発展したというわけです。

 ところで蜂屋ミキサーと、DAMのかかわりは、今回が初めてではなく、実は以前、蜂屋氏は東芝EMI でオフコースや寺尾 聡の録音を担当されていたのですが、'77 年DAM にとって初めてのオリジナル録音となった「ライヴ/ニューハード 76/45」のトラックダウンを
手がけていただいているのです。

DAM は本来、いわゆるポピュラーな名曲を中心に選曲を行っていますので、本格的な室内楽曲は避けてきましたが、一年半程前に、先のようなご縁から、この録音のお話しがあり、将来を嘱望される若手アーテイス卜による、ベー卜ヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲録音という、大変有意義な企画に参加させていただくこととなった次第です。

 ベー卜ヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集といえば、古今の名だたるヴァイオリンの大家----クライスラ一、シゲティ、シェリング、グリュミォ一、スターン、ヴェーグ、パールマンの名盤がひしめいていますが、何故か最新録音がありません。

 そこで若冠29才のジェラール・コルステンと前島園子という清新なデュオを起用し、それもザルツブルクまで出かけて全曲録音を敢行した、(株)ファンハウスの村山プロデューサーと蜂屋ミキサーのこのレコーディングは、フレッシュなアーテイス卜とスタッフによる快挙といえるのではないかと思います。

 その全10曲のソナタから、最も有名な「クロイッエル」 と「スプリング」のゴールデン・カップリングを、DAM だけが独占して、アナログLP とCD で発表させていただきました。なお10月21日に、ファンハウスの市販CD (FHCE1006〜9) として全10曲が全集として発表されますので、あわせてそちらもお聴きいただければ幸いです。

 又、この11月14、15 、17 日の3日間、コルステン氏と前島さんが来日して、ベートーヴェン・ヴァイオリン・ソナタ発売記念 連続演奏会が千駄谷の津田ホールで行われます。[問い合せ (株)ファンハウス 電話 03 (350)8625] 更には、来年3月、コルステン氏がコンサートマスターをつとめているヨーロッパ室内管弦楽団が、名指揮者クラウディオ・アバド氏と共に来日する予定になっており、今後コルステン氏の日本での評価と人気が一気に高まって行くものと思われます。

 ところで、今回のザルツブルクでの録音は、デジタルの他にDAM の要望としてアナログ録音も同時に行い、本アルバムはその最新アナログ録音マザー・テープを、ダビングせずに鋏のみで編集したマスター・テープを使用しています。又、企画当初は国内で製造しスーパー・アナログ・ディスクとする予定だったのですが、既にご存知の通り、この夏で国内の厚手高品質レコードのプレスは終了し、普通のプレスさえもこの秋迄ということになってしまいましたので、DAM としては初めての海外プレスに踏み切りました。盤質では定評のある、オランダ・フィリップス社のバーン工場に、マスターテープを送り、カッティングとプレスを依頼し、ジャケッ卜と解説書は日本で印刷しています。

バーン工場では、通常の厚さのプレスしか行なっていないとのことなので、重さは110g位になると思いますが、DAMのポリシィとして、両面で一時間を越える詰め込みカッティングだけはなんとしても避け、マスター・テープの持つ広大なダイナミックレンジを損うことの無いよう、2枚組・4面に余裕のあるカッティングをお願いいたしました。

クラシックの録音の中でも、そのバランスが最も難しいとされる、ヴァイオリンとピアノのデュオが、初のヨーロッパ・カッテイング、プレスでどのように仕上がるか、期待している次第です。

 なお、本アルバム制作にあたり、(株)ファンハウス、並びに関係各位に多大なご協力をいただきましたことを、厚くお礼申し上げます。
'75以来15年余に渡り、全70 タイトル (内DAMオリジナル録音は33タイトル)のDAM 、VIPアナログ・ディスクを、東芝EMI(株)、キング・レコード(株)、(株)ファンハウスのご協力を得て企画制作してまいりましたが、会員の皆様をはじめ、多くのアナログ・ファンの方々の熱望にかかわらず、品質の良いアナログ・ディスクの製造が極めて困難な状態となってしまいました。

 今後、キング・レコード(株)の高和プロデューサーによる、「ザ・スーパー・アナログ・シリーズ」が海外プレスで再開されない限り、クラシックのアナログ・ディスクとして、本アルバムが日本のレコード会社による最後のリリースとなってしまいかねないことは、大変残念です。

会員の皆様の永年にわたるご支援を改めて心より感謝させていただくとともに、音楽再現の完成度の点でCD を上廻っている、素晴らしいアナログ・ディスクの製造を終焉させることのないよう、皆様ともども世界のレコード会社に切望してやみません。

1990年11月

DAM推進委員会

*敬称は省略させていただきます。
*回転数の「33」は33 1/3回転の略です。

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