DODDOR-0066 禁じられた遊び 76/45荘村清志(ギター):赤尾三千子(篠笛)
レコード番号&アルバム名DOR-0066 禁じられた遊び 76/45
荘村清志(ギター):赤尾三千子(篠笛)
ジャケット裏
帯表
帯裏 発表年月 種類 回転数 音源 録音方式 録音日 頒布会 同時発表CD オーディオ
チェック 45 DAM
オリジナル
録音
アナログ
76cm/sec 1979.10.13
八千代市民会館 ー プロデューサー ディレクター ミキサー 技術 カッティング 備考 中田基彦
小山正敏 池田 彰 松原 一 竹内昭五 企画 制作 製造 協力 デザイン 技術解説 第一家庭電器
DAM 東芝EMI
株式会社 東芝EMIデザイン室
石田雄作(カメラ) 原 清介
M.W. 曲目・演奏者 禁じられた遊び 76/45 SIDE1
1. 愛のロマンス「禁じられた遊び」より (スペイン民謡) 2'22"
2. プレリュード 第1番(ヴィラ=ロボス)4'45"
3. スペイン舞曲 第5番「アンダルーサ」(グラナドス)5'07"
4. 入江のざわめき「マラゲーニヤ」(アルベニス)4'31"
SIDE2
1. コンドルは飛んでゆく(ボリビア民謡 ダニエル・ロブレス)5'36"
2. 五木の子守歌(日本民謡)3'32"
島原の子守歌(日本民謡)
中国地方の子守歌(日本民謡)
3. アルハンブラの思い出(タルレガ)4'33"I
4. 盗賊の唄(カタロニア民謡)2'10"
ギター:荘村清志
篠笛:赤尾三千子(SIDE2-1,2)
指揮・編曲(SIDE2-1) 角田圭伊悟
ベース:山下高司 / ボンボ:吉田 豊
(SIDE2-1) 今回導入された新技術・企画 カッティング・データ
・DAMオリジナル録音、初のクラシック録音
・ワンポイント・マイクでのホール収録
・録音、トラックダウンともに同じデッキと調整卓使用。・
・日本にまだ一台の最新カッティッグマシン・ノイマンVMS80使用。
(クォーツロックDDモーター使用)
・カッティグに池田ミキサーも立ち会い、そのままストレートカッティング。
・厚手盤
・プロユース材をもとに改良されたDAM45用・新レコード材を使用
TapeRecorder : Studer A80
DRIVE AMPLIFIER : NEUMANN SAL-74
CUTTING RACE : VMS-80
Quartz Rock Moter
CUTTING HEAD : NEUMANN SX-74
Diamond Catting Stylus
1979.10.20 制作にあたって
(発表時、解説書記載のまま)
日頃、第一家庭電器をご愛顧頂きまして誠にありがとうございます。
「ニューハード」に始ったDAM オリジナル録音シリーズも、「エヴァーグリーン」、「デューク・エイセス」 、
「山本剛+ 鈴木勲」、そして前回の「グラシェラ・スサーナ」と、会員の皆様のご声援に支えられて第6 作目となりました。
そこで今回は、私達の身近にある楽器ということで、ギターをとりあげてみました。
このレコードで、ギターを演奏していただいた荘村清志氏は、日本ギター界のプリンスともいわれ、映画「禁じられた遊びJ のテーマ演奏でおなじみの、世界的に有名なギタリスト、ナルシソ・イエぺスに師事し、その演奏は、テクニックは勿論、音楽性の豊かきに定評があります。
荘村氏は一年のうち半年聞はギターの本場スペインで過すそうです。今回の帰国の折も、NHKTV ・FM放送にひんぱんに出演されていたので、皆様も良くご存知のことと思いますが、その忙しいスケジュールの合い間をぬって、収録されたのがこのアルバムです。
又、いつものことながら、サービス精神旺盛なDAM オリジナル録音のことゆえ、更に日本の横笛 (篠笛) を加え変化をつけてみました。横笛は、小沢征爾〜フィラデルフィアO. などとの共演で、海外でも活躍中の赤尾三千子さんです。
選曲にあたっては、荘村氏、そしてスタッフ一同が集つての相談の結果、有名でかつ何度きいても飽きのこない曲ということで、名曲の数々が決まりました。
特にギターと篠笛の競演には、サイモンとガーファンクルで有名な、「コンドルは飛んでゆく」という異色曲が選ばれ、この曲には更にウッド・ベースと、ボンボという日本には3 人しか奏者がいないという珍しい楽器も加えられました。
録音にあたっては、自然で美しい音で収録したいということで、スタジオ録音をさけ、八千代市民会館に機材を運び込み、日頃、クラシックのワン・ポイント録音を数多く手がけられている池田ミキサーに収録していただきました。ワン・ポイント録音は、最近、再びマニアの間で話題になっていますが、メイン・マイクが2本と、あとはホール・トーン収録用のステレオ・マイクという、シンプルな録音は、DAM でも始めての試みです。
トラック・ダウンも、メイン・マイクで収録したものに、ホール・トーンを適度に加えるというシンプルなものですが、これにも荘村氏に立会っていただき万全を期しました。なお、トラック・ダウンに使用した送り出しデッキ、及び調整卓は、収録時のものと同ーのものが使用され、同質性が保たれております。
また、今回は、従来の45回転厚手プレスに加え、日本にまだ一台しか入荷していないという、ノイマンの最新カッティング・マシンVMS80を使用いたしました。カッティングにあたってもミキサーの池田氏に立会っていただき、76cm/sec マスター・テープのクオリティが素晴しいため、イコライジング等の付加を一切せずストレートにカッティングしてあります。
撥弦楽器特有のギターの鋭い立上りと、柔かで微妙に変化する音色。美しい余韻を残すホール・トーンなど、シンプルな音の中にも厳しいチェック・ポイントがあります。
装置のクオリティがあがればあがる程、ナチュラルなギターの響きがきけることでしょう。
又、篠笛は 、特にその高域成分がカートリッジのトレース能力のチェックに絶好のソースといえましょう。
更に「コンドルは飛んでゆく」では、ウッド・ベースとボンボのおりなす低音が空気をゆるがすように伝わるかどうかも、装置のチェック・ポイントになることと思います。
なお、このアルバムの制作にあたり、関係各位の皆様に多大なご協力をいたどきましたことを心からお礼申し上げます。
最後に、会員の皆様のレコード・ライブラリーに、又、オーディオ・チェック用に末長くご愛用いただければ幸いです。DAM推進委員会
*敬称は省略させていただきます。
*回転数の「33」は33 1/3回転の略です。