DOR0114 ジョン海山ネプチューン /吉原すみれ デジタル45
レコード番号&アルバム名DOR0114 ジョン海山ネプチューン / デジタル45
ジョン海山ネプチューン(尺八):吉原すみれ(パーカッション)
ジャケット表
ジャケット裏 帯表 帯裏
発表年月 種類 回転数 音源 録音方式 頒布会 オーディオ・チェック 45 DAM
オリジナル録音 デジタル2ch
アナログ24ch
76cm/sec プロデューサー ディレクター ミキサー クオリティ
コントローラ カッティング メンテナンス 小野正一郎
小山正敏 渡部喜久 出口敏彦 竹内昭五 伊藤 勲
金子秀作 企画 制作 製造 制作協力 デザイン 技術解説 第一家庭電器
DAM 東芝EMI株式会社 カメラータ東京
タムコ
スタッフユニオン 波多健二(カメラ)
板垣 驥
押山正道 原 清介 曲目・演奏者
SIDE 1 SIDE 2 1. EXPLORE ( 探求) 5:38
(John KAIZAN Neptune-Sumire Yoshihara)
2. TEMPLE ROAD (巡礼)5:41
(John KAIZAN Neptune)
1.H EY JUDE 4:50
(J.Lenon-P.McCartney)
2. EAST OF EVERYWHERE 4:17
(John KAIZAN Neptune)
3. PENTA SONIC* 4:58
(John KAIZAN Neptune)
■ジョン海山ネプチューン(尺八):吉原すみれ(パーカッション)
Bamboo FLule : John KAIZAN Neplune
Percussion :Sumire Yoshihara
Bass:Takashi Mizuhashi (SIDE 1.2)
Kunimilsu Inaba (SIDE 2-2)
John Quartet (SIDE 2-1,3) 水橋 孝(ベース)、二村希一(ピアノ)、原田俊一(ドラム)
John Brass Band (SIDE 2-1) 若林忠宏(シタール)、風巻 隆(タブラ)、石原 正(タンブラー)
John The East Band (SIDE 2-2)
Chorus:Shiny Stockings
東芝EMI 第一スタジオ
1982.4.8-9
*TBSホール ライブ録音 タムコ中継車
1982.4.25
今回導入された新技術・企画 カッティング・データ・現代音楽からフュージョンまで、尺八とパーカッション異色デュオ
・DAM録音史上、最もパルシブで難しいオーディオチェックソース
・最適な録音方式を選び、アナログはデジタル変換後カッティング。
・クォーツロックDDモーターカッティングマシン
・厚手・重量・フラットディスク
・レコードの偏芯を減らすためセンターホール径を小さい方に設定
・プロユース材をもとに改良されたDAM45用・新レコード材を使用
Digital Recorder : VTR(SONY) BVU-2008
Processer PCM-1610(SONY)DRIVE AMPLIFIER : NEUMANN SAL-74
CUTTING RACE : VMS-80
Quarty
CUTTING HEAD : NEUMANN SX-74
Diamond Catting Stylus
Non Limitter , Non Equalizer
1982.4.26
東芝EMI(株)赤坂 #3ED 制作にあたって
(発表時、解説書記載のまま)
日頃は、第一家庭電器を御愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
会員の皆様に、音楽を楽しんでいただき、そしてオーディオ装置のチェツクにも使っていただけるようにと、DAM オーデイオ・チェック・レコードを制作してから、今回は27作目で、DAM オリジナル録音シリーズとしては第11作目となります。今回は、東芝EMIから5枚のLP を発売している、ジョン・海山・ネプチューシ氏の尺八を中心に、ジャズ、フュージョン、そして、DAM のための新曲の現代音楽までバラエティに富んだ内容で構成いたしました。
ジョン・海山・ネプチューン氏は、生粋のアメリカ人で、ハワイ大学時代に尺八の音色に魅せられて来日。
以来、尺八を自在に使つてのジャズ演奏は、日本はもとより、アメリカでも大評判になっています。又、世界の音楽祭で活躍されている、パーカッションの吉原すみれさんを特別ゲストとしてお迎えし、DAM45 ならではの、尺八とパーカッションという異色のデュオが実現し、このレコードの聴きどころのーつといえるでしょう。
その他、シタール、タブラ等、多彩な楽器と、リズミックで、変幻自在な尺八との競演にきっと、お楽しみいただけることと思います。
特に、ビートルズ・ナンバーの「HEY JUDE」 は、DAMの要望により、今回新たに編曲されたもので、そのフュージョン風なサウンドも聴きものです。ところで、レヨード業界は、デジタル・ブームで、「デジタル録音は優秀だが、アナロダ録音はもう時代遅れで良くない。」といったような誤解があるようなのは、非常に残念なことといわざるを得ません。
DAMでは、53年11 月の「サマータイム PCM vs ダイレタト45」 以来、今回で4作目のデジタル録音を含むDAM45 を制作いたしましたが、いずれもアナログ録音との併用となっています。
アナログとデジタルの両方で同時に録音をして、その試聴結果の良い方を、録音方式にこだわらずレコード化しておりますが、中にはデジタルの音がおもわしくなくて、アナログだけでレコード化されたDAM45 もあるのです。エジソン以来、100年の歴史を待つアナログ録音は、技術的に既に完成の域に達していて、特に臨場感や奥行感、ホールトーンや余韻の自然な再現、低域から中域にかけての、ふくよかで暖かみのある再生、そして20KHz を越える超高域再生等が優れた特長といえましょう。
一方、デジタル録音は、ここ数年急速に進歩した方式で、シャープな立上り特性、広大なダイナミック・レンジ、テープ・ヒスの無い高い S/N 比、0~20KHz迄は理論上フラットといえる周波数特性 (ただし20KHz以上は現段階では、カットされてしまう)、ウウ・フラッターは理論的に無い、そして何回ダビングしても劣化することが無い、等という優れた特長を持っています。そこで今回は、パーカッションのような、パルシプで広大なダイナミック・レンジと、限りない静寂さをあわせて要求される音楽にはデジタル・2 チャンネル録音を、ぞれ以外は、76cm/sec24チャンネル・アナログ録音 (dbx使用) を採用いたしました。
なお、「巡礼」 については、パーカッションが含まれますが、多重演奏の必要があったのでアナログ録音となっています。
なお、前回の「剣の舞」の様に、アナログ録音は、アナログ・マスターでカッティングする方法もあるのですが、今回は、S/Nを良くするため、アナログ録音もトラッタダウン後、デジタル・マスターとし、(いわゆるアナ・デジ)カツティングしてあります。
このレコードのオ一ディオ的な聴きどころは、DAMの要望により、今回新たに作曲された SIDE 1 の2曲のうち、まずなんといっても、第1曲目の「探究」でしょう。このパーカッションのピーク・レベルは、レコードとして驚異的なもので、(もっとも音量的にはそれほど大きくありませんが…) カートリッジやアームにとって、至難の溝となっています。とにかくこの曲が、シャーブで、かつ透明に、そしで、pp からff まで音がくずれることなく、又、尺八の微妙な音がリアルに再現できるかとうかがチェック・ポイントになるでしょう。
又、曲による録音方式の違い (特に「探究」と「巡礼」) 、スタジオ録音とライヴ録音の遣い等が、明瞭に差がでるかも、チェック・ポイントの一つです。なお、今回は、曲の性格により殆んどがスタジオ録音となってしまいましたが、「PENTA SONIC」 については、スタジオ収録したものに比べ、4月25日、赤坂TBS ホールでのジョイフル・コンサート当日の演奏がより良かったので、そのライヴ録音を入れてあります。
なお、レコード制作にあたり、演奏者の方々並びに多くの関係各位の皆様に多大な御協力をいただきましたことを厚くお礼申し上げます。
最後に、本アルバムが会員の皆様の愛聴盤として、末長くご利用いただければ幸いです。DAM といたしましても更に今後、皆様に満足していただけるようなソフトの開発に努カいたしますので、よろしく御支援のほど、お願い申し上げます。
DAM推進委員会
*敬称は省略させていただきます。
*回転数の「33」は33 1/3回転の略です。