DOR0138-9 クリュイタンス / ボレロ ラヴェル名演集 アンドレ・クリュイタンス指揮 パリ音楽院管弦楽団 Super Analogue Disk DAM45
レコード番号&アルバム名DOR0138-9 クリュイタンス / ボレロ ラヴェル名演集 Super Analogue Disk DAM45
アンドレ・クリュイタンス指揮 パリ音楽院管弦楽団
ボレロ/スペイン狂詩曲/ラ・ヴァルス/海原の小舟/ 逝ける王女のためのパヴァーヌ
ジャケット表
ジャケット裏
帯 ー
発表年月 種類 回転数 音源 録音方式 録音日 頒布会 同時発表CD オーディオ
チェック 45 EMI
原盤 アナログ録音 1961~2
ー プロデューサー ディレクター Balance Engineer 技術 カッティング 備考 RENÉ CHALLAN WALTER RUBIMANL 原 清介
山岸浩司 企画 制作 製造 協力 デザイン 技術解説 第一家庭電器株式会社 東芝EMI株式会社 東芝EMI(株)デザイン室
竹家鐵平
永井 靖
原 清介 曲目・演奏者
RAVEL / BOLERO
ANDRÈ CLUYTENS
SIDE 1
BOLERO
(ボレロ) 15'29"SIDE 2
RAPSODIE ESPAGNOLE
(スペイン狂詩曲)
l) Prelude a la nuit
(夜への前奏曲) 3'57"
2) Malague?a
(マラゲーニャ) 2'15"
3)Hahanera
(ハバネラ) 3' 18"
4) Feria
(祭り) 6' 08"SIDE 3
LA VALSE : Poeme Choregraphique
(ラ・ヴァルス) 11'46"SlDE 4
1) UNE BARQUE SUR L'OCEAN*
(海原の小舟) 7'36"
2) PAVANE POUR UNE INFANTE DEFUNTE*
(逝ける王女のためのパヴァーヌ) 6'56"
指揮 : アンドレ・クリュイタンス
パリ音楽院管弦楽団
1961.11.27,29,30
*1962.9.26-27,10.2-3
SALLE WAGRAM
今回導入された新技術・企画 カッティング・データ・不世出の名盤「クリュイタンスのラヴェル管弦楽全集」から抜粋
・13人の評論家が選ぶ「名曲・名盤500ベストレコードはこれだ!!
(音楽の友社)で他盤を圧倒して、断然トップの評価を得た名盤。
・ステレオ初期のナチュラルでバランスの良い録音をマスター・テープ
に忠実に、2枚組スーパー・アナログ・ディスク化
・厚手・重量・フラットディスク・永久保存盤。
・レコードの偏芯を減らすためセンターホールの径を小さい方に設定
・プロユース材をもとに改良されたDAM45用・新レコード材を使用
Tape Recorder : Neumann MT-75
Drive Amplifier : NEUMANN SAL74
CUTTING RACE : NEUMANN VMS-70
Quartz Rock Moter
CUTTING HEAD : NEUMANN SX-74
NON LIMTTER , NON EQUALIZER
1985.10.14
東芝EMI(株)御殿場 制作にあたって
(発表時、解説書記載のまま)
日頃は第一家電をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
DAM45 クラシック・シリーズ第21作目の今回は、レコード史上、不滅の名盤である、アンドレ・クリュイタンスのラヴェル管弦楽曲集を取り上げました。
クリュイタンスは、18年前に62 歳という指揮者としては活躍の絶頂時に世を去りましたが、ベートーヴェンの交響曲第4番、6 番、フォーレの「レクイエム」、ビゼーの「カルメン & アルルの女 組曲」等の名録音を遣し、今でもそれらの曲のトップ・クラスの名盤として人気と評価を保っております。
中でも、ラヴェル管弦楽曲全集 ( 4 枚、東芝EMI EAC-4074-7 ) はレコード史上、不世出の名盤として、13人の評論家が選ぶ「名曲名盤500 ベスト・レコードはこれだ!!」( 音楽の友社)で、他盤を圧倒して断然トップの評価を得ていることは、御存知の方も多いかと思います。
演奏している「パリ音楽院管弦楽団」は、1795年創立の国立音楽学校のオーケストラとして1828年に作られ、ベルリオーズの幻想交響曲やサン=サーンスの交響曲第3 番の初演等フランス物を得意としていましたが、常任指揮者クリュイタンスを失ったあと、発展的に解散、後パリ管弦楽団が1967年創立され、ミュンシュが音楽監督に就任。(DOR-0123?4 『ミュンシュ〜幻想交響曲』はこの年の録音です。)
ところで、コンパクト・ディスク (CD) の普及に伴い、このところアナログの名録音が次々とCD化されて、『マスター・テープに近づいた音の良さ』と宣伝されていますが、DAM オリジナル録音の経験とテストでは、レコード製造工程さえしっかりしていればアナログ録音の忠実な再現には、やはりアナログ・ディスクの方が総合的な音質面で優れているといえるでしょう。
デジタル録音は、符号による伝送のため、音が一度デジタル化されてしまうと、その後の変化は、CD プレーヤーの再生に至るまで、アナログの場合よりずっと変化が少ないのは事実ですが、肝心の生の音楽をデジタル録音するマスター・レコーデイングの段階や、アナログ・マスターをデジタル化するデジタル・マスタリングの段階で、現在の規格によるデジタル録音方式では、アナログ録音方式に比べ音質面で満足できない点が少なからずあることは否めません。
このクリュイタンスのラヴェル管弦楽曲集の録音は、1961〜 2年という、ステレオ初期のものですが、23年以上も前の録音でありながら、ナチュラルでバランスの良いサウンドは名演奏と相まって、大変素晴しいものです。
管弦楽曲集の中から、今人気の高い「ボレロ」と、「スベイン狂詩曲」、「ラ・ヴァルス」はそれぞれ1 曲を1 面に、「海原の小舟」と「逝ける王女のためのパヴァーヌ」の2曲をあわせて第4 面にカッティングしてあります。カッティングにあたっては、マスターに極力近づけるべく、イコライザーやリミッターは使用せずストレートにカットし、マスターの情報を損うことのないよう配慮し、その後のメッキ、プレス等製造工程も、東芝EMI(株)の最新技術とノウハウが投入され、細心の注意が払われています。
とにかく、クリュイタンス〜パリ音楽院管弦楽団の名演の全貌が23年後の今、この2 枚組スーパー・アナログ・ディスクで、はじめて明らかにされたと自負している次第です。
なにぶん、録音が古いためテープ・ヒスも少くありませんし、演奏雑音と思われるノイズや、マスター・テープのバラつきもややありますが、それが気にならないくらいの、瑞々しく、艶やかな、オーケストラの音色の美しさが23年の歳月を越えて再現されることは驚異という他はありません。
本アルバム作成にあたっては、ジャケットも、ラヴェル全集発売当時のものになるべく近づけることとし、東芝EMI(株)と関係スタッフの絶大な協力のもとに、「クリュイタンス ◎ ボレロ」スーパー・アナログ・ディスク、2枚組が完成したことを、ここに厚くお礼申し上げます。
今後も、DAM といたしましては、アナログ、デジタルを問わず、より良い音楽ソフトを開発し、会員の皆様に少しでもお役に立てるよう更に一層の努力をする所存ですので、今後とも皆様の御支援のほど、よろしくお願い申し上げます。DAM推進委員会
*敬称は省略させていただきます。
*回転数の「33」は33 1/3回転の略です。