DOR0167 美しき青きドナウ / 白鳥英美子DAM THE SUPER ANALOGUE DISC DISC
レコード番号&アルバム名DOR0167 美しき青きドナウ / 白鳥英美子 DAM THE SUPER ANALOGUE DISC
ジャケット表
ジャケット裏
帯表
帯裏 発表年月 種類 回転数 音源 録音方式 頒布会 同時発表CD オーディオ
チェック 33 キング
レコード
CRYSTALBIRD
原盤 アナログ録音
ー プロデューサー ディレクター スーパーヴァイザー ミキシング・エンジニア カッティング
エンジニア 高和元彦 田中 孝 菊田俊雄 斉藤正明 牧野 晃
アシスタント・エンジニア
青木輝彦・西田尚雄 企画・制作 製造 ディスク製造 制作協力 デザイン・他 技術解説 第一家庭電器
DAMPC キングレコード
株式会社 日本ビクター
株式会社 Tsutomu Suyama
(フォトグラファー)
高和元彦
斉藤正明 曲目・演奏者
美しき青きドナウ / 白鳥英美子
白鳥英美子 (歌)
レフ・ヴェルニック 指揮
ヨハン・シュトラウス・オーケストラ* (ウィーン)
Side A Side B
1. プロミセス*
PROMISES
Trad : Arranged by Chikako Takahashi
2.エリナ・リグビー*
ELENOR RIGBY
Lyrics & Composed by John Lennon & Paul McCartney
Arranged by Chikako Takahashi
3. ノスタルジー
NOSTALGI
Trad : Composed & Arranged by Chikako Takahashi
ピアノ / 加古隆
4.舟歌
Lyrics by Linda Hennrick
Composed by Jacques Offenbach
Arranged & Adapted by Koichi Sugiyama
5.サムウェア・サムタイム*
SOMEWHERE SOMETIME
Lyrics by Linda Hennrick
Composed by S.V.Rakhmaninov
Arranged & Adapted by Koichi Sugiyama
ピアノ/ シュテファン・アイヒンガー
6.ディープ・リバー*
Trad : Arranged by Chikako Takahashi
1. マイ・ドゥリーム
MY DREAM
Lyrics by Linda Hennrick
Composed by Franz Liszt
Arranged & Adapted by Tatsuchi Umegaki
唄 梅垣達志
2. アイズ・オブ・ラブ
THE EYES OF LOVE
Lyrics by Linda Hennrick
Composed by G.F.F Verdi
Arranged & Adapted by Chikako Takahashi
3.フィドラー・アンド・ザ・キング
FIDDLER AND THE KING
Trad : Composed & Arranged by Takumi Iwasaki
4.チルドレンズ・マーチ
Lyrics by Emiko Shiratori & Kaoru Wakana
Trad : Arranged & Adapted by Takashi Tsunoda
5.ローズ・オブ・アイルランド
ROSE OF IRELAND
Lyrics by Linda Hennrick
Composed by O Riada Sean
Arranged by Chikako Takahashi
ハープ / 山川恵子
6.美しく青きドナウ*
BLUE DANUBE
Lyrics by Linda Hennrick
Composed by Johann Straus II
Arranged & Adapted by Tatsuchi Umegaki & Chikako Takahashi
チター / カール・ヤンチェック
録音場所 ウィーン・コンツェルトハウス*& 東京
録音年月日 不明
今回導入された 企画・新技術 カッティング・データ
・日本の誇る名プロデューサー高和元彦プロデュースの
キング「THE SUPER ANALOGUE DISK」DAM第2弾!
・「THE SUPER ANALOGUE DISK」初の国内アーティストがDAMで実現!
・白鳥英美子のウィーン・アナログ録音。
・ダイレクトコネクティング・カッティング
Non Limitter, Non Equalizer, Non Pass Filter
・ハーフスピード・カッティング
・カッティング用独自開発管球式アンプ使用
・厚手・重量180g
・高品質レコード材を使用
・スリーブ付き豪華ジャケット
Cutting Date: 10,1989
King Records, Tokyo
Tape Recorder: Neumann M-15A
Head Ampeifier : AII Tube
Drive Amplifier: AII Tube-Parallel
Pushpull (Special Custom Made)
Cutting Lathe: Neumann
Cutting Head: Neumann SX-74
Non Limitter,Non Equalizer,
Non Pass Filter
制作にあたって
(発表時、解説書記載のまま)
制作ノート (ディレクター) 田中 考
録音考(チーフ・エンジニア) 斉藤正昭
(発表時、解説書記載のまま)
日頃は第一家庭電器をご愛顧いただき、誠にありがとうごさいます。
頒布会も今回で32回を迎えさせていただきました。その頒布会恒例の、DAM オーディオ・チェック・レコードは、スタート以来、クラシックから1作とその他のジャンルからもう1作と、計2作を毎回制作してまいりましたが、前回は、諸般の事情により、突然クラシックのみとなってしまったことを、深くお詫び申し上げます。
毎回、この「制作にあたって」で、国内のアナログ・レコードの発売状況等をお伝えしてまいりましたが、この春、遂に国内のレコード会社の大半が自社工場でのアナログ・レコードの製造を打切り、残された数社に、アナログ・レコードを委託して生産してもらうこととなってしまったのです。
これは、CD シングルの発売と、CD ラジカセの急速な伸びで、CD ソフトの増産が至上命令となったレコード各社が、アナログ・レコード生産ラインをCD のそれに切換えたためではないかと考えられます。
CD が全ての面で、アナログ・レコードに勝っているのであれば、それは当然の結果でしょう。しかし、現時点で、アコースティックな楽器や人間の声に関する限り、その音楽の持つ自然さは、良く作られたアナログ・レコードの方がCDよりすぐれていると思います。
この点について、色々な雑誌等でようやく堂々と論議されるようになりましたが、しかしすでに遅いようです。
レコード各社は、ベスト・ヒッ卜が予想されるアーテイス卜に限って、わずかながら、アナログ・レコードを発売していますが、これは、CD プレーヤーをまだ所有していないファンのためであって、残念ながらアナログ・レコードの優位を認めてのことではありません。そこでDAM としては、本当のアナログの良さを認めていらっしゃる会員の方のお気持を、少しでも癒していただくため、キングレコード(株)の協力を得て、DAM ・キング・ザ・スーパー・アナログ・ディスク“白鳥英美子 ◎ 美しく青きドナウ" を企画いたしました。
特に今回のザ・スーパー・アナログ・ディスクでは単なるアイドルとか、人気という点からではなく、このシリーズにふさわしい音楽を選んでみました。白鳥さんは、トワ・エ・モア時代から心が安らぐ暖かい声で多くのファンを魅了してきましたが、'82年よりソロ活動を開始、'87年キングレコードに移籍、増々そのヴォーカルに磨きがかかっています。電気楽器全盛の今日、白鳥さんは、アコースティックな響を大事にするため、大ホールのPA の音を避けて、本来クラシック専門の小ホールであるカザルス・ホールで、コンサー卜を開くなど、大変貴重な存在です。
移籍第1作の“アメイジング・グレイス"のヒッ卜に続き、ウィーンでの録音を主体とした、第2作“美しく青きドナウ、そして最新作の "ブラン・ニュー・ワールド" も更にヒットを続けています。またTVCF にも取り上げられている曲も多いので、ご存知の方も多いかと思います。
この第2作“美しく青きドナウ" は、ヨハン・シュトラウス・オーケス卜ラを起用してのウィーン録音と、一部国内録音も、全てアナログ録音であるため、今まで国内アーテイストが登場したことのない、キングのザ・スーパー・アナログ・ディスクに、思いきってDAM 特別バージョンとして取り上げた次第です。
勿論、ポピュラー音楽なので、録音の時にイコライズやエコー、etc の特有な処理がされていますので、純粋なクラシック録音とは、趣が異なりますが、スーパー・アナログ・ディスク化により、彼女のヴォーカルが大変ナチュラルに、また暖かみを増したことが印象的です。
なお、本アルバム制作にあたり、キングレコード(株)の高和元彦プロデ ユーサ一、牧野晃チーフ・エンジーア、並びに関係者各位に多大なご協力をいただきましたことを厚くお礼申し上げます。
DAM といたしましては、今後とも最善の努力をしてご要望にお応えし、スーパー・アナログ・ディスクを制作する所存ですので、会員の皆様の変わらぬご支援をお願い申し上げます。DAM推進委員会
制作ノート (ディレクター) 田中 考'87年9 月に発売した白鳥英美子久々のアルバム「アメイジング・グレイス」は表題曲に代表されるトラッド・ソングに加え、クラシック、ポップスと、白鳥英美子の美しい歌声を最大限に生かし切ることを狙いとした選曲と新しい解釈での編曲とで、大ヒット・アルバムとなりました。
そして翌'88年、ヒットの勢いをかつて続編アルバムを作ろうということで企画されたのが、本アルバム「美しく青きドナウ」です。
前作同様、トラッド、クラシック、ポップスという3つのジャンルから美しいメロディを持った楽曲が選ばれてはいますが、12曲中6曲の録音会場がウィーン・コンツェルト・ハウス、共演がヨハン・シュトラウス・オーケストラと、全体的にはクラシックのイメージが強いアルバムになっています。
これは1枚めの「アメイジング・グレイス」の成功から、2枚めのアルバムはよりクラシック的なアプローチを強く打ち出そうという方針から実現しました。
長い歴史を持ったウィーン・コンツェルト・ハウスでのレコーディングは、白鳥英美子の美しいヴォーカルをよりいっそう引き立たせる結果となリ、又 ヨハン・シュトラウス・オーケストラも絶妙の演奏を聴かせてくれています。
ゲストにチターの名手、カール・ヤンチェックも参加しアルバムに色どりを添えておリます。音楽の都ウィーンでのアルバム制作は、期待通りの好影響を与え、私達に美しいメロディ、そして美しい歌声が時代を越え国境を越え、あらゆる人々の心に感動を与えてくれることを再認識させてくれました。
さらに、パリ音楽院に学んだ加古隆が「ノスタルジー」で、情感のこもった作品を絶妙なピアノで参加しているのも注目していただきたいと思います。
ヨーロッパの香り高いこのアルバムが、再び当社の開発した「ザ・スーパー・アナログ・ディスク」によって、DAMレコードのシリーズに加えさせていただけることを担当者として心から感謝しております。
録音考(チーフ・エンジニア)斉藤正昭
白鳥英美子の歌の心を、あなたのハートで直接感じて頂きたい。
そして彼女の歌を支え、より魅力的に聞かせてくれるウィーンの響き。その2 つの響きがひとつとなってかもし出すハーモニーの優しさ、艶やかさを素直にあなたにお届けしたい。
世の中は正にデジタル時代。音楽もサウンド重視の傾向が強くなり、スピーカーの前面から飛び出して来るような音・音・音・ 。
そんなデジタル・サウンド全盛の今、ややもすると忘れられがちなアコースティックな音楽の響きを、あえてアナログ録音ならではの音の艶と伸びやかさを生かしたキャラクターによって表現する。
歌声の、そして楽器の奏でる温かい響きが、奥行きのある空間となって聞く人のハートを震わせる。
このようなコンセプトで「美しく青きドナウ」のアルバムを仕上げてみたつもりである。
オリジナル・アナログ録音による白鳥英美子の初の「ザ・スーパー・アナログ・ディスク」は、そうした録音上の意図をより高い次元にまで磨き上げた音によって、皆さまに聴いていただけることを期待している。
*敬称は省略させていただきます。
*回転数の「33」は33 1/3回転の略です。