DOR0171 フィメール・ヴォーカル・フォーエヴァー DAM THE SUPER ANALOGUE DISC 倍賞千恵子 伊東ゆかり ザ・ピーナッツ 岸 洋子 

レコード番号&アルバム名

DOR0171 フィメール・ヴォーカル・フォーエヴァー DAM THE SUPER ANALOGUE DISC
倍賞千恵子 / 伊東ゆかり / ザ・ピーナッツ / 岸 洋子 

DOR0171 フィメール・ヴォーカル・フォーエヴァー DAM THE SUPER ANALOGUE DISCDOR0169-70 ブリテン/ 戦争レクイエム DAM THE SUPER ANALOGUE DISC
ジャケット表
DOR0171 フィメール・ヴォーカル・フォーエヴァー DAM THE SUPER ANALOGUE DISC
ジャケット裏
DOR0171 フィメール・ヴォーカル・フォーエヴァー DAM THE SUPER ANALOGUE DISC
帯表
DOR0171 フィメール・ヴォーカル・フォーエヴァー DAM THE SUPER ANALOGUE DISC
帯表
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1.5MB

歌詞は割愛しています
発表年月
種類
回転数
音源
録音方式
頒布会
オーディオ
チェック
33
キング
レコード
原盤
アナログ
 第33回表のみ
 
(第33回)裏
プロデューサー
ディレクター
A & R
ミキシング・エンジニア
カッティング
エンジニア
エンジニア
高和元彦
西田克彦
福田 稔
牧野 晃
 
アシスタント・エンジニア
青木輝彦・西田尚雄
企画・制作
製造
ディスク製造
制作協力
デザイン・他
技術解説
第一家庭電器
DAMPC
キングレコード
株式会社
日本ビクター
株式会社
株式会社
サンデュエット
高和元彦
曲目・演奏者
 フィメール・ヴォーカル・フォーエヴァー
 
■ 倍賞千恵子
・さよならはダンスの後に
横井弘・作詩 / 小川寛興・作曲、編曲(3:39)

・さくら貝のうた
土屋花情・作詩 / 八州秀章・作曲 / 小川寛興・編曲(2:28)

・下町の太陽
横井弘・作詩 / 江口浩司・作曲 / 小川寛興・編曲(3:25)
 

■ 伊東ゆかり
・小指の想い出
有馬三重子・作詩 / 鈴木淳・作曲/ 森岡賢一郎・編曲(4:00)

・恋のしずく
安井かずみ・作詩 / 平尾昌晃・作曲 / 森岡賢一郎・編曲(3:27)

・愛のわかれ(NON PENSARE A ME)
音羽たかし・訳詩 / Pros Scorilli・作曲 / 森岡賢一郎・編曲(3:25)
 

■ ザ・ピーナッツ
・可愛い花
音羽たかし・訳詩 / S.Bechet・作曲/ 宮川 泰・編曲(2:29)

・ウナ・セラ・ディ東京
岩谷時子・作詩 / 宮川 泰・作曲 / 東海林 修・編曲

・情熱の花(PASSION FLOWER)
音羽たかし・訳詩 / G.Garfield・作曲 / 宮川 泰・編曲
 
 
■ 岸 洋子
・夜明けのうた
岩谷時子・作詩 /いずみたく・作曲・編曲

・希望
藤田敏雄・作詩 / いずみたく・作曲 / 川口 真・編曲(4:34)

・サン・トワ・マミー
岩谷時子・訳詩 / S.Adamo・作曲 / 若松正司・編曲

今回導入された 企画・新技術
カッティング・データ
 
・日本の誇る名プロデューサー高和元彦プロデュースの
キング「
THE SUPER ANALOGUE DISK」
初の女性ポップス DAMから登場!!

 
・ オムニバスアルバムにもかかわらずオリジナルのマスターテープ
をダビングせず、編集でつないでカッティングマスターに使用!

往年のキング女性名歌手の大ヒット曲を、
当時のマスタを彷彿する最高の音質で再現。

・ダイレクトコネクティング・カッティング
Non Limitter, Non Equalizer, Non Pass Filter
 ・ハーフスピード・カッティング
・カッティング用独自開発管球式アンプ使用

  ・厚手・重量180g
 ・高品質レコード材を使用
 ・スリーブ付き豪華ジャケット
 
 
Cutting Date : January 30, 1990
King Records, Tokyo
Tape Recorder: Neumann M-15A
Head Amplifier: AII Tube
Drive Amplifier :AII Tube-Parallel
PushpulI (Special Custom Made)
Cutting Lathe: Neumann
Cutting Head : Neumann SX-74

Non Limitter, Non Equalizer,
Non Pass Filter

制作にあたって
(発表時、解説書記載のまま)

フィメール・ヴォーカル・フォーエバー
 高和元彦(プロデューサー)
(発表時、解説書記載のまま)
 
日頃は第一家庭電器をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。 
 今春、制作したVlP・CD 「Femal Vocal lnMy Heart」は、大変好評をいただいております。

 そのVIP・CD を企画する際に、オリジナルのアナログ・マスターを試聴したのですが、過去、ラジオを通して聴きなじんだシングル盤に比べ、はるかに素晴らしく、感動的でした。しかしそれが、テジタル化され、CD となったものを聴いて見ると、当然予想されたとはいえ、かなりの情報量がダウンしており、CD だけ聴く限りでは、それなりにスッキリした音とメロディに懐しさを覚えるのですが、あのアナログ・マスターを聴いた時の、熱い感動が稀薄になっているのは否めない事実です。
 
 最近、アナログ名盤のCD化が、急ピッチで進んでいますが、アナログ・マスターをそのまま細工せず、デジタル化してCD とした場合、アナログ・マスターに忠実な音とはならないためか、デジタル化の際、各種の音質調整等が施されることが少なく無いようです。

 良くアナログ初期のレコードが、CD 化されて、著しくその音が改善されたという話しを聴きますが、これは、その初期のレコードが、当時のレコード製造設備や技術が未熟であったり、レコード化が注意深く丁寧に行われなかった等の原因により、アナログ・マスターとは似ても似つかない貧相なレコードとなってしまっているからに他なりません。その後、きちんとした状態で、再発されたLPは、かなりアナログ・マスターに近い場合が多く、これと、CD化されたものを比較すると、アナログ再生装置の水準がある程度以上であれば、LP の方が優れていると感じるケースが多いと思います。

 又、アナログ・レコードは、減ると良くいわれますが、確かに超高域については、使用により、若干減衰するようですし、手入が悪いと雑音が増加したり、傷がつくことがありますが、少くとも30年位は、充分使用に耐え得る思いの外、丈夫なものです。CDは、むしろスリ傷により、エラーが多くなり音そのものに変化をきたしたり、傷の場所と形状によっては、全く音が出なくなることもあります。
又、アルミの腐蝕の問題も完全にクリアーされたわけでも無いようで、むしろCDは、その扱いと保存を、より慎重にする必要があるのではないでしょうか。

 ところで、本アルバムは、先のVlP・CDの22名のアーティストの中から、倍賞千恵子、伊東ゆかり、ザ・ピーナッツ、岸洋子の四人を選び、それぞれ、誰でもご存知の大ヒット曲を3曲ずつ、12曲選曲いたしました。
 
 過去のDAMシリーズの中で、大ヒッ卜した流行歌を取り上げたのは、これが初めてですし、キングのザ・スーパー・アナログ・ディスクにもこの種のものは全くありません。
 
 この12曲 (現在、LP の市販盤は全て廃盤)を、オリジナル・マスターに一番近い状態、すなわち、過去発売されたどのLP 、EPよりも最高の、DAM ・キング・ザ・スーパー・アナログ・ディスク永久保存盤として発表できたことは、大変意義深く、光栄なことです。

 当時の流行歌の録音傾向として、特にバックの編成、音質、バランスに問題がある曲も少からずありますが、ボーカルは、4 人の熱唱がリアルな臨場感で収録されていて、素晴らしいの一語につきます。

 この、全部、条件の異なる、シングル・オリジナル・マスターを6曲ずつ接なぎあわせた状態で、かつ、ザ・スーパー・アナログ・ディスクの条件でカッティングするという、至難なことを、実現していただいた、高和元彦プロデューサーと、牧野晃マスタリング・エンジニアのチームには心から感謝申し上げます。

又選曲等にあたって協力をいただいた関正明氏を始め、キングレコード(株)、日本ビクター(株)及び関係各位に、あわせて厚くお礼申し上げます。

 今後、アナログ・ディスクの制作は、極めて困難が予想されますが、次回、11月にはDAM 第2弾ヨーロッパ録音(最新アナログ録音)を、ヨーロッパ ・プレスのアナログ・ディスクでお届けするべく、準備中ですので、会員の皆様の更に一層のご支援のほど、お願い申し上げます。

DAM推進委員会 

 

 

 

 10数年の伝統をもつDAM スーパー・アナログ・ディスクのシリーズに、当社の女性ヴォーカルが初めて登場したのは昨年(1989年)11月の「白鳥英美子/美しく青きドナウ」(DOR-0167) でしたが、これは1988年に主にウィーンで録音された新しい1枚でした。
 それに対し今回は、キングを代表するベテラン女性歌手たちの往年の大ヒット曲を集めた懐しくも楽しいアルバムが作られました
(1990年6 月)。これらは1960年代を中心に録音され、またヒットした曲で全部で12曲ありますが、そのうち半分以上は、日本レコード大賞を受賞しております。

 こ存知の方も多いと思いますが、これらの曲は、当初まずシングル盤として録音されました。そのあとで、ヒット曲をメーンにしてLPが制作される場合がほとんどでした。つまり、初めからLP企画として連続して録音されるケースは稀でした。(その点で前回の白鳥のアルバム制作とは異なります。)
 
 今回のアルバムでは、さらにその中からのヒット曲をピック・アップして、各歌手3曲ずつを集めて編集しておりますので、それぞれの曲のマスター・テープの音質やバランスなどが多少違うのは止むを得ないことをご理解いただきたいと存じます。担当ディレクタ一、ミクサ一、録音日、録音場所、伴奏オーケストラなども夫々に異なっております。
 
 こうしたケースのカッティングでは、通常トーン・イクォライザーやフィルターなどを使って、アルバム全体の音質やバランスをある程度補正する方法がとられます。
 
 しかし、「ザ・スーパー・アナログ・ディスク」の場合は、このような補正手段は一切使われず、ダイレクト・コネクティングされますので、マスター・テープの音をストレートに音溝にカッティングしていることは申し上げるまでもありません。それは可能な限り高水準な音の鮮度を大切にすることを第ーに考えているからに他なりません。そのためには個々の曲のオリジナル・アナログ・テープそのものを多数のリールから抜き出して、このDA
M レコードのための曲順につなぎ変えてカッティング用の特別リールを作りました。つまり、オリジナルからダビングしたテープは一切使用しておりません。

 次に申し上げたいことは、最近の録音はマルチ・トラック(例えば24チャンネル)に各楽器の音を収録し、ミックス・ダウンに際しては種々のエフェクターによって音作りをするのが通例となっております。しかし、この当時はそれらの手段も少なく、よりシンプルに録音しておりますので、過度に加工された音色や歪などがほとんど感じられない素直な音であることです。
 
 また、そういう音源だからこそ、ストレートなカッティングが可能だったともいえましょう。

 前にも触れましたが、過去に発売されたこれらのヒット曲が、シングル盤(独特の音作りでカッティング)その後のLP 、あるいは再発売CD などと比較しますと、「ザ・スーパー・アナログ・ディスク」の究極のクォリティで聴くキングの代表歌手たちのヒット曲は、20余年を経た今日、恐らく初めて最高の音質で皆様にお楽しみいただけるのではないかと自負しております。また、それ故に保存盤としての意味もあるかと存じます。

(1990 3)

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*敬称は省略させていただきます。
*回転数の「33」は33 1/3回転の略です。

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