DOR0126 ワーグナー タンホイザー「序曲」ホルスト・シュタイン指揮 NHK交響楽団 for VIP
レコード番号&アルバム名DOR0126 ワーグナー タンホイザー「序曲」for VIP
ホルスト・シュタイン指揮 NHK交響楽団
ジャケット表
ジャケット裏
帯表
帯裏
発表年月 種類 回転数 音源 録音方式 頒布会 関連CD VIP 45 DAM・東芝EMI
共同制作
アナログ&
デジタル録音 アナログ
76cm/sec
(東芝EMI市販は
デジタル録音) VIP
6th DOCD0001
「さまよえるオランダ人」
「ジークフリードの葬送行進曲」
の2曲収録
*タンホイザー未収録 プロデューサー ディレクター バランス・エンジニア サウンド
エンジニア カッティング
エンジニア メカニック
エンジニア 総合 プロデューサー:野口泰明・田村勝弘
プロデューサー:鈴木武昭・中田基彦
ディレクター:中田基彦
池田 彰 原 清介
竹内昭五 金子秀作
録音協力
サウンド
クリエーター 企画 制作 製造 制作協力 デザイン・他 技術解説 第一家庭電器
DAM 東芝EMI株式会社 財団法人
NHK交響楽団
長谷恭男
(NHK交響楽団) 堀田正實・(カメラ)
東芝EMI(株)デザイン室
取材協力 スタッフユニオン
通訳 川島道二 池田 彰
原 清介 曲目・演奏者
WAGNER
TANNHÄUSER OUVERTÜRE for VIPKREN
Horst Stein / NHK Symphony Orchestra
SIDE 1 SIDE 2 1. 「タンホイザー」序曲
Wagner : TANNHÄUSER OUVERTÜRE 15'09"
1.「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
Wagner : DIE MEISTERSINGER VON NÜRNBERG VORSPIEL 10'08"
■ ホルスト・シュタイン指揮
NHK交響楽団
簡易保険ホール(東京 五反田)
1983.2.26-27 ホールでのセッション録音
今回導入された新技術・企画 カッティング・データ ・VIPだけの190g 厚手・重量・フラットディスク
・ワーグナー没後100年、巨匠ホルスト・シュタイン~N響による録音
・オーケストラのアナログ76cm/sec
&デジタルワン・ポイントセッション録音
・録音マザーテープによる、アナログ76cm/sec カッティング
・クォーツロックDDモーターカッティングマシン
・レコードの偏芯を減らすためセンターホール径を小さい方に設定
・プロユース材をもとに改良されたDAM45用・新レコード材を使用
・解説書表紙カラー、
・ワーグナー没後100年記念特別デザインレーベル。
・愛蔵家No入り TapeRecorder : Studer A80MKII
DRIVE AMPLIFIER : NEUMANN SAL-74
CUTTING RACE : VMS-80I
Quartz Rock Motar
CUTTING HEAD : NEUMANN SX-74
Diamond Catting Stylus
Non Limitter , Non Equalizer
1984.1.24
東芝EMI(株)赤坂 制作にあたって
(発表時、解説書記載のまま)
VIP 、VIP メイト会員の皆様、日頃、第一家庭電器を御愛顧いただきまして、識にありがとうございます。
VIP メンバーズ専用レコードも、今回で第6作目ですが、過去、超ハイレベル・カッティング、マルチ・ダイレクト・カッティング、逆進行レコード、未発表録音収録、愛蔵家No など、会員の皆様に喜こんでいただくべく企画してまいりました。今回は従来からのDAM45 の技術ノウハウに加え、通常市販レコードの2 倍近い190gという、超重量・厚手ディスクにチャレンジしております。
なにぶん、初チャレンジということもあって、まだ未解決の部分もありますが、その安定した重低音は、超重量・厚手ディスクの本領発揮ということができましょう。1983年は、ワーグナーの没後100 年にあたり、ワーグナーの権威、ホルスト・シュタイン氏と日本の誇るNHK 交響楽団によるワーグナ一作品集(DOR-O120 ) をDAM オリジナル録音し、好評をいただきました。
今回のVIP レコードに収録した2 曲は、昨年夏に発表した「ワルキューレの騎行76/45」(DOR-0120) と同一口ケーショシでレコーデイングされた、ホルスト・シユタインN 響の演奏ですが、DAM45 としては未発表のものです。「タンホイザー序曲」については、
昭和52年6月に、カラヤンーベルリン・フィルでレコード化(DOR-0031)しておりますので、それとの比較も興味深いことでしょう。「ニュルンベルクのマイスタージンガー 第一幕への前奏曲」は、昨年夏のホルスト・シュタイン氏のパイロイト音楽祭全曲演奏に先だつN 響とのレコーディングということになります。
ホルスト・シュタイン氏は、ワーグナー音楽のメッ力、「バイロイト音楽祭」の常連として、昨年は「ニュルンベルクのマイスタージンガ−」全曲を指揮し、その演奏は、年末にNHK-FMで放送されたので、工ア・チェックされた方も多いのではないでしょうか。シュタイン氏はワーグナーの権威として、ヨーロッパで名声を誇り、ウィーン国立敬劇場の首席客演指揮者や、スイス・ロマンド管弦楽団の音楽監督などの要職にあります。
又、1973年にN 響の客演指揮者として初来日以来、1975年には早くも名誉指揮者の称号を贈られるほど、N 響との信頼関係は確かなものとなっていて、今春も来日してN 響を指揮する予定です。
その音楽はドイツ音楽の伝統を基盤とするオーソドックスで重厚、かつ滋味のある味わい深いもので、我国でもレコードより、むしろN 響との演奏会を通じ多くのファンを持っています。
レコードもウィーン・フィルとのワーグナ一、ブルックナ一、ウェーバーや、スイス・ロマンド・オーケストラとのシベリウス、他が日本でも発表されていますが、N 響とのレコーディングは、DOR-0120が最初となり、DAM45がその栄誉を担うことになったわけです。N H K交響楽団は、大正15年に新交響楽団としてスタートし、今では名実ともに日本を代表する名オーケストラとして演奏会はもとより、TVでも活躍している'のは、御存知の通りですが、昨年夏には、ヨーロッパ公演を果たし各地で好評を博したようです。
本アルバムのレコーディングは、昨年の2月26日27日と、五反田の簡易保険ホールで行われましたが、録音に先だち2 日間のリハーサルをするほど、力の入ったシュタイン氏とN 響のこと、まるで演奏会のような熱気を醸しだしながら順調に収録されました。
とにかく、シユタイン氏のワーグナーの音楽に関する造詣の深さ、キャリア、そしてN 響のメンバーはもとより、スタッフに対する手際の良い指示とかっその人柄からにじみでる暖かい心遣いが、このレコーディングを成功に導いたといえます。レコーディングは、より自然な音と音場再生を目指し、ワンポイント・マイク収録としましたが、録音方式については、アナログ(76cm/s. 2 チャンネル)とデジタルを同時に実施。録音方式にとらわれず、結果の音を重視するDAM45のポリシィとして、録音後、一曲ずつアナログとデジタルのマスター・テープを試聴した結果、本アルバムの2 曲ともアナログ・マスターを採用いたしました。
〔なお、東芝EMI よりデジタル録音のコンパクト・ディスク(CC38-3030) 、デジタル録音のレコード(EAC-90147) 、同カセット(ZB28-420) が発売されていますので、マニアの方はあわせてお聴きいただければ、アナログ録音とデジタル録音の本質的な遣いがおわかりいただけることと思います。又、ワンポイント76 cm /s. 2 チャンネル録音のため、トラックダウンをせず簡単な編集作業で、マザー・テープがそのままカツティング・マスター・テープとなっています。
カッティングに際しては、従来からのDAM45 のポリシィとして、マスター・テープのクオリティと情報量を損わないために、ノン・リミッタ一、ノン・イコライザーで45回転ハイレベル・カツティングをいたしました。
その後の製造工程も、初の超重量・厚手ディスク( 190g) ということで、細心の注意と最高の技術ノウハウを投入し、本アルバムを制作しております。オーディオ的には、ホールのややドライな音響特性からか、フレッシュでリアルな音で取録されていますが、超重量・厚手ディスクの採用により、重低域から中域にかけて、重量感のある安定した再生が得られることと思います。
とにかく、シュタイン氏とN 響の熱気にあふれた追真的な名演を、このVIPレコードを通じて、会員の皆様にお伝えできれば幸いです。なお、本アルバム制作にあたり、ホルスト・シュタイン氏をはじめ、N H K交響楽団、東芝EMI(株)、他関係各位に多大な御協力をいただきましたことを、ここに厚くお礼申し上げます。
今後DAM といたしましでも、最新情報、最高の技術を駆使して、会員の皆様に少しでもお役にたてるソフトの開発に更に一層の努力をする所存ですので、今後とも皆様の御支援の程、よろしくお願い申し上げます。
DAM 推進委員会
*敬称は省略させていただきます。
*回転数の「33」は33 1/3回転の略です。