DOR0149-50 ラルゴ 76/45 「CMはクラシックがお好き」手塚幸紀指揮 大阪フィルハーモニー管弦楽団Super Analogue Disk DAM45
レコード番号&アルバム名DOR0149-50 ラルゴ 76/45 Super Analogue Disk DAM45
CMはクラシックがお好き
手塚幸紀指揮 大阪フィルハーモニー管弦楽団
ジャケット裏
帯 ー
発表年月 種類 回転数 音源 録音方式 録音日 頒布会 オーディオ
チェック 45
2枚組 DAM
オリジナル
録音 2倍幅
76cm/sec.
アナログ録音
*CD用にデジタルで同時録音しています 1987.3.18-19
近畿大学
11月ホール 総合プロデューサー プロデューサー
ディレクター バランス
エンジニア カッティング 小山正敏
八田 甫 里見清司 池田 彰 竹内昭五 企画 制作 製造 協力 デザイン 技術解説 DAM推進委員会 東芝EMI
株式会社 近畿大学 (株)グラバー企画
フォトグラファー 伊藤 隆 池田 彰
原 清介 曲目・演奏者
ラルゴ 76/45
CMはクラシックがお好き
手塚幸紀 指揮 大阪フィルハーモニー管弦楽団
井岡潤子(ソプラノ)、岩城拓也(テノール)、小原久幸(ピアノ)
全14曲 (54'55")
Side 1
1. “ラルゴ”(へンデル曲) w /井岡潤子(ソプラノ) 2'57"
2. “ラプソディー・イン・ブルー”より (ガーシュウィン曲) w/小原久幸(ピアノ) 5'31"
3. 交響曲第8番ハ短調:第4楽章より (ブルックナー曲) 5'33"
4. 「ピーターと狼」より“ピーターのテーマ” (プロコフィエフ曲、作品67) 48"Side 2
1. “カルメン”前奏曲より (ビゼー曲) 2'14"
2. 「くるみ割り人形」より“花のワルツ”(チャイコフスキー曲、作品71a) 6' 41"
3. 「メリー・ウィドウ」より“ワルツ”(レハール曲) 2'24"
4. 「大地の歌」より第3楽章 "青春について”(マーラー曲) w /岩城拓也(テノール) 3'06"Side 3
1. “ボレロ”より (ラヴェル曲) 5'33"
2. “天国と地獄”序曲より (オッフェンバック曲) 2'09"
3. 交響詩“モルダウ”より (スメタナ曲) 2'03"
4 “美しく青きドナウ”より (J.シュトラウス2世曲、作品314) 2'15"Side 4
1. 交響曲第5番ハ短調より第1 楽章 (ベートーヴェン曲、作品67) 5' 59 "
2. 交響曲第1番ハ長調より第1 楽章 (ベートーヴェン曲、作品21) 7' 42"
1987.3.18-19
近畿大学 11月ホール
(セッション録音)
今回導入された新技術・企画 カッティング・データ
・話題のTVCFで使われている、クラシック名曲をフルオーケストラで収録
・手塚幸紀指揮 大阪フィルハーモニー管弦楽団を、完成後間もない木の内装
の近畿大学11月ホールで、アナログとデジタルで同時録音。
・ソリストとして、関西音楽会のホープ3人を起用。
・アナログ2倍幅76cm/sec. と、デジタル同時録音
・1/2インチマザーテープを、そのままカッティングに使用
・厚手・重量・フラットディスク
・レコードの偏芯を減らすためセンターホールの径を小さい方に設定
・プロユース材をもとに改良されたDAM45用・新レコード材を使用
・手塚幸紀指揮 大阪フィルによる、当社TVCF「第5じゃない、そう第一--」
の最新リメーク版が6月より首都圏で放映されます。
Tape Recorder : STUDER A80 (76cm 1/2インチ 2ch)
Drive Amplifier : NEUMANN SAL74B
CUTTING RACE : VMS-80
Quartz Rock Moter
Diamond Stylus
CUTTING HEAD : NEUMANN SX-74
NON LIMTTER , NON EQUALIZER
1987.4.23&28
東芝EMI(株)赤坂
制作にあたって
(発表時、解説書記載のまま)
DAM会員の皆様、日頃のご愛顧、誠にありがとうございます。
前回の第26回頒布会ならびに、今春のガラス原盤VIP45に対する会員の皆様の熱烈なご支持に、あらためて、スーパー・アナログでのDAMの使命を認識した次第です。
ところで、このところ、TV-CM で、クラシックの名曲が使われることが流行となっていることは、皆様も良くご存知のことと思います。この種のものとして、古くはラジオ時代から、文明堂の、"天国と地獄"が有名でした
が、実は当社の"ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」、同、第1番" を使ったTV-CM 「第5じゃない、そう第1… !」もクラシックTV-CM のはしりとして、10数年前に話題となったことを、ご記憶の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そして最近になって、ホンダの "ボレロ"、ニッカの "オンブラ・マイ・フ (ラルゴ)" 、サントリーの "大地の歌" 等で、一気に火がついたわけです。レコード各社から、それらのクラシックCM集が、カセット、LP、CDで次々と競って発売されましたが、特に、キャスリーン・バトルの "ラルゴ" を収めた45回転LPは、25万枚以上の売れ行きとかで、クラシックの国内レコードとしては、驚異的な人気となっています。
そしてこの5 月〜6 月にかけてのキャスリーン・バトルの来日で、その話題は頂点に達した感があります。
今回で48 タイトルとなったDAM45 (VIP45を含めると57タイトル)の中で、クラシックは半分以上を占める重要レパートリーですが、この機会に、普段クラシックをお聴きにならない方にも、気軽にクラシックの名曲を楽しんでいただこうと、この「ラルゴ◎CM はクラシックがお好き」2枚組アルバムを制作いたしました。
同じやるなら、DAM らしく他に無いものをということで、手塚幸紀氏と大阪フィルハーモニー交響楽団 (以下 "大フィル" と略します。)及び東芝EMI (株)の絶大なご協力を得て、フル・オーケストラにより、クラシックCM 集を、DAM オリジナル録音いたしました。
朝比奈隆氏 (音楽監督) のもと、大フィルは、ブルックナー、ベー卜ーヴェン、マーラーの演奏で特に高い評価を受けていて、そのレコードも多く、日本を代表するオーケストラの一つです。今回は、TV-CM集ならではの、へンデルから、ガーシュウィンまで、大変巾の広いレパートリーを、手塚幸紀氏に指揮していただきました。手塚氏は、ヨーロッパ、アメリカで活動された後、大フィル、京都市交響楽団を経て、現在は、新日本フィルハーモニー、名古屋フィルハーモニー、群馬交響楽団の指揮者として活躍されています。
更に、"ラルゴ" "大地の歌"、"ラプソディー・イン・ブルー" のソリストとして、井岡潤子さん、岩城拓也氏、小原久幸氏という、関西音楽界のホープを起用しましたが、その清新な演奏をお楽しみいただけることと思います。
録音は、近畿大学のご好意で、完成したばかりの木の内装のホールを使用して、'87 ・3月18〜19 日の両日に渡って行われました。
それぞれの収録時聞は短いとはいうものの、ブルックナーやボレロのような大編成の曲もあり、ソプラノ、テノール、ピアノと3曲のソロもある、全14曲のレコーデイングは、演奏者にとっても、スタッフにとっても大変にハードなものでした。しかし、手塚幸紀氏の、暖かく誠実なお人柄と、てきぱきとした棒さばきのもと、大フィルならではのダイナミックな演奏を収録することが出来ました。中でも、ベートーヴェン、とりわけ交響曲第1番は、生気あふれた素晴しい演奏です。
DAMの録音ポリシィにより、このアルバムは、1/2インチ巾76cm/sec.アナログ2チャンネル録音が採用されています。(同時発表のCD「DOCD-0009」にはデジタル録音を採用いたしました。)
アナログ録音の優秀性と、完成度の高さは、DAM として再三、申し上げている通りですが、このところCDの急増により、市販のアナログ・レコードの発売点数が減り、それに伴い、アナログ・レコードの製造技術の進歩が止ってしまったかのように見えるのは大変残念なことです。そこで、今春、DAM が東芝EMI (株) の最新製造技術を盛り込んだ、世界初のガラス原盤・200g・スーパー・アナログ・ディスク・VIP45(DOR-0147) を発表したところ、予想をはるかに越えるご予約をいただきました。その折、ご予約に応じ切れなかったお詫びを兼ねて、本アルバムの製造にあたっては、ガラス原盤・200g・ディスクを製造した時の最新メッキ技術、プレス技術等、新たに数々のノウハウを取り入れ、より完成度の高いスーパー・アナログ・ディスクを、目ざし努力しています。(ただし製造枚数制限やコストの問題から "ガラス原盤" そのものと 、"200g"は採用しておりません。)、カッテイングにあたっては、送り出しデッキとして、アンペックスとステューダーを聴き比べ、今回は情報量の多さと、特性の良さ等から、ステューダーを採用。録音当日の1/2インチ・76cm/sec.マザー・テープを鋏により若干の編集作業をしただけで、ダビングや音の加工は一切せず、ノン・リミッタ一、ノン・イコライザーでハイレベル・ストレート・カッティングをしております。
オーディオ的にも、弦だけの小編成から、標準的な編成、そして約90名の大編成まで、オーケストラの規模も変化し、更に多彩なソロが加わり、全曲いたるところに、チェック・ポイン卜があるといっても過言ではありません。特に、雄大なスケールの大太鼓など、全体に重厚な低域を基調としたサウンドが特長です。又、ダイナミック・レンジが極めて広く、カートリッジによっては、一部の曲でトレースが難かしい場合もありますが、ご了承ください。
なお、今回はなるべく多くの曲を収録するため、殆んどの曲は、TV-CM に使われている部分を中心に数分聞の抜粋となってしまいましたので、参考までに、それぞれの代表的な全曲盤を、別項に紹介いたしました。
又、6 月より、この手塚幸紀〜大フィルによる、当社NEW・TV-CM (ステレオ音声)が放映される予定ですので、ご覧いただければ幸いです。今回のアルバム作成にあたり、手塚幸紀氏、大阪フィルハーモニー交響楽団、ソリストの皆さん、近畿大学、TV-CM写真を提供していただいたメーカー各位、東芝EMI (株) 及びスタッフの皆さん、澤田敞氏に多大なご協力をいただきましたことを厚くお礼申し上げます。
最後に、来年の当社創立30周年にむけて、更にビッグな記念レコーデイングを計画しておりますので、ご期待ください。
今後とも皆様のご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
DAM推進委員会
*敬称は省略させていただきます。
*回転数の「33」は33 1/3回転の略です。