DOR-0043 サマータイム PCM vs DIRECT/45山本剛トリオ+鈴木勲
レコード番号&アルバム名DOR-0043 サマータイム PCM vs DIRECT/45
山本剛トリオ+ 鈴木勲
ジャケット裏
帯表
帯裏 発表年月 種類 回転数 音源 録音方式 頒布会 同時発表
4tr19cmTape オーディオ
チェック 45 DAM
オリジナル録音
*DAM生録音会 PCM
DIRECT DOT0008
サマータイム
PCM vs 76(4tr19) プロデューサー ディレクター ミキサー 技術 カッティング 備考 小山正敏 小林 貢 渡部喜久 岡崎好雄
第一家電
創立20周年記念盤 企画 制作 製造 協力 デザイン 技術解説 第一家庭電器株式会社
DAM 東芝EMI株式会社 小林 貢 曲目・演奏者 A面 PCM1. YESTERDAYS (J.Kern-O.Harback)
2. WHO CAN I TURN TO (A.Newley-L.Bricusse)
B面 DIRECT1. SUMMERTIME (G.Gershwin)
TSUYOSHI YAMAMOTO TRIO + ISAO SUZUKI
・山本 剛(P)
・川畑利文(b)
・岸田恵二(ds)
・鈴木 勲 (piccolo b)
東芝EMI 第1スタジオ
1978年9月11日 今回導入された新技術・企画 カッティング・データ
・PCM 録音とダイレクトカッティング同時制作。
・厚手盤
・レコード材質にプロユース材使用
*76cm/sec16チャンネル アナログマスター同時収録!
→「DAMオリジナル・マスターサウンド
"PCM VS 76サマータイム」も「電撃作戦」用に制作しています。
DRIVE AMPLIFIER : NEUMANN SAL-74
CUTTING RACE : VMS-70
CUTTING HEAD : NEUMANN SX-74
PCM : オーレックス デジタルプロセッサーマーク1+U-Matic(B面)
ダイレクトカッティング 1978.9.11(録音と同時)
PCMカッティング 1978.10.5
ごあいさつ
(発表時、解説書記載) 制作にあたって
(発表時、解説書記載)
オーディオファンの皆様、日頃は第一家庭電器を御愛顧頂き誠に有り有りがとう御座居ます。
おかげ様で、当社は創立20周年をむかえる事が出来ました。
これもひとえに、皆様に支えられてのこと……と存じております。
DAM と致しましでも創立20周年と、アクセサリー頒布会第10回を記念致しまして、このレコードを製作致しました。
DAM オリジナル録音第4弾は、今人気絶頂の山本剛トリオとベース、チェロにかけては実力、人気とも随ーの鈴木勲のベストコンビの熱演です。
この熱演をあますとニろなくお楽しみ頂く為に、今回は、片面PCM 録音、片面はダイレクトカッティング、なおかつ45転ハイレベルカッティング、更に、より良い音を求めて、贅沢な厚手プレス盤と致しました。片面は今、話題のPCM録音に取り組んで、テープヒスのない、クリアーでダイナミックな音を集録致しました。もう一方の片面のダイレクトカッティングもす
ぼらしい出来映えで当然テープヒスなどは全くないクリアーなサウンドてす。PCMとダイレクトカッティングを比較して両者それぞれの違い、良さをお楽しみ下さい。
今回の録音はDAM のオリジナル録音で、1 曲づつPCM録音とダイレクトカッティングを同時に行いました。
それはア一テイストがほとんどプレッシヤ一を感じずに、十分にのった良い演奏を出来る様に……と考えたからです。なお、今回のPCMとダイレクトカッティングの同時録音以外に、更に76cm/sec. 16ch で、同時にマスターテープを製作しました。全く同じ音源でテープでPCM 録音と通常録音の違いを比較したいとお考えの方には、現在実施中の"録音システム電撃作戦"で用意致しましたDAMオリジナルマスター・サウンド“PCM VS 76サマータイム"が御座居ますので、御参考にして頂きたいと思います。
最後に、この記念盤の製作にあたりまして
"山本 剛トリオ" "鈴木勲"並びに "東芝EMI(株)"
関係各位の皆様に絶大なご協力をいただきました事を心から御礼申しげます。またオーディオファンである会員の皆様、この記念盤を末永く御愛用頂ければ幸いです。
DAM 推進委員会
毎回斬新な企画で我々を喜こばしてくれているDAMが今度はPCMとダイレクトのカップリング・アルバムを制作するので、その手
伝いをして欲しいとの申し出があり、私もそのスタッフに加えて頂くことになったわけであるが、私自身、PCM もダイレクトも別々のレコードで聴いてはいたが、同一条件のもとに作られたものを比較した事はなかったし、またそういったレコードもなかった様に思う。
そんな訳で、非常に興味を引かれ、喜んで協力させてもらうことにした。
アルバムの内容はジャズということは決定していたのだが、ダイレクトを前面に出すことでアーテイスト側にかかるプレッシャーが大きくなり、ジャズの生命ともいえるアドリプの面白きを充分に引き出すことがむずかしいという点と、演奏内容が充実したものでなくては、いくら音質が優れていても無意味であるということを考え、あくまでも何度でも録り直しのきく PCM をメインとして進行することにした。そして費用がかさむのを覚悟で同時にカッティング・マシーンも回し、もし良いテイクが録れたら片面をダイレクトとすることで
DAM 側の人達と意見が一致した。
今回選ばれたアーテイストは "ミスティ"(TBM-2530)でスイング・ジャーナル誌ジャズ・ディスク大賞 最優秀録音質を受賞し、ジャズファンだけでなくオーディオ・マニアもその虜にしてしまった山本剛トリオに人気、実力No.1のべーシスト鈴木勲をソロイストとして加えるという豪華な顔合せとなった。
選曲は山本剛と相談の結果、ファンの人達にもなじみ深く彼等も何回も演っているもの3 曲とした。
レコーディングはリハーサルで多少時間は食ったものの、ダイレタトの為の予備を含めて大体3テイクで録り終え、アドリブもダイレクトを意識して萎縮する様な事は全くなく伸び伸びとした演奏であり、当初の我々の心配などすっとんでしまった。このアルバムを聴いて頂ければおわかりになると思うが、ダイレクト・テイクの "サマータイム" のスリルにあふれた演奏などは、とかく演奏内容が単調になりがちであると批判される事の多いダイレクト・ディスクとは一味違った魅力を引き出させたと確信している次第である。
小林 貢
*敬称は省略させていただきます。
*回転数の「33」は33 1/3回転の略です。